介護職の仕事は、急なコール対応、入浴介助、記録、移乗、食事介助など、予想以上に動き回る場面が多い仕事です。
だからこそ、持ち物が使いにくいだけで、小さなストレスが積み重なります。
「ペンを探す時間がもったいない」
「夜勤中に飲み物や軽食がなくてつらい」
「靴が合わず、足や腰が疲れる」
「何を持っていけばいいか分からない」
特に転職したばかりの人や、初めて夜勤に入る人は、持ち物に迷いやすいでしょう。
結論からいうと、介護職の持ち物は、たくさん用意する必要はありません。すぐ使えて、動きを邪魔せず、清潔に管理できるものを選ぶことが大切です。
この記事では、介護職に必要な基本の持ち物から、夜勤・日勤で役立つ便利グッズ、持ち込み時の注意点まで紹介します。
結論:介護職の持ち物は「仕事用」「休憩用」「体を守る物」に分ける
介護職の持ち物を準備するときは、次の3つに分けると忘れ物を減らせます。
| 分類 | 主な持ち物 |
| 仕事用 | ペン、メモ帳、腕時計、印鑑、名札、仕事用ポーチ |
| 休憩用 | 飲み物、軽食、財布、スマホ、充電器 |
| 体を守る物 | 介護シューズ、替えの靴下、タオル、羽織り、ケア用品 |
ただし、持ち込める物や使用ルールは施設ごとに違います。
腕時計、スマホ、アクセサリー、香りの強いケア用品などは、感染対策や利用者さんの安全のためにルールがある場合もあります。入職時に必ず確認しましょう。
介護職の基本持ち物リスト
まずは、日勤・夜勤どちらでも役立つ基本の持ち物です。
1. 書きやすいボールペン
介護現場では、記録、申し送り、連絡帳、メモなど、ペンを使う場面が多くあります。
おすすめは、すぐに書けて、ポケットに入れやすいノック式のボールペンです。
選ぶときは、次の点を意識しましょう。
- 黒・赤など必要な色を確認する
- 片手で使えるノック式
- ポケットから落ちにくいクリップ付き
- 書き味が安定している
- 高価すぎず、紛失しても困りにくい
ペンを1本だけにすると、インク切れや紛失時に困ります。予備をロッカーに入れておくと安心です。
おすすめはジェットストリームのペンです
2. 小さなメモ帳
申し送りや先輩から教わったこと、利用者さんの注意点などをメモするために使います。
スマホでメモを取ると、職場によっては私用と見分けがつきにくく、誤解を招くことがあります。小さな紙のメモ帳を用意しておくと便利です。
ただし、利用者さんの氏名、病状、住所、連絡先などの個人情報は持ち歩かないようにしましょう。必要な記録は施設のルールに沿って管理することが大切です。
3. 腕時計
時間を確認するための腕時計は、介護職の基本アイテムのひとつです。
食事、排泄、服薬、移動、休憩、記録など、時間を意識して動く場面が多いためです。
選ぶなら、次のようなタイプが使いやすいでしょう。
- 文字盤が見やすい
- 軽くて邪魔になりにくい
- 水や汚れに対応しやすい
- 凹凸が少なく、清潔に保ちやすい
- 秒針や秒表示を確認しやすい
一方で、腕時計の着用を制限している施設もあります。衛生面や安全面のルールを確認し、必要ならポケットに付ける時計なども検討してください。
4. 小さな仕事用ポーチ
ペン、メモ帳、印鑑などをまとめるポーチがあると、必要な物を探す時間を減らせます。
ただし、大きすぎるポーチは、移乗介助や入浴介助のときに邪魔になることがあります。
仕事用ポーチは、次のようなものが向いています。
- 薄くて軽い
- 腰まわりで揺れにくい
- ペンが取り出しやすい
- 洗える、または汚れを拭き取りやすい
- 余計な飾りがない
施設のユニフォームやルールによってはポーチが使えない場合もあるため、まずは確認しましょう。
5. 飲み物
介護職は汗をかきやすく、忙しいと水分補給を忘れがちです。
休憩中にすぐ飲めるよう、ふた付きの飲み物を用意しておくと安心です。こぼれにくく、洗いやすいボトルや水筒が使いやすいでしょう。
ただし、飲み物を置ける場所は決められていることが多いため、居室やケアスペースには持ち込まないようにしましょう。
6. 介護シューズ
足元は、介護職の働きやすさを大きく左右します。
立つ、歩く、しゃがむ、急いで移動する場面が多いため、靴が合わないと足だけでなく、膝や腰の負担にもつながりやすくなります。
介護シューズを選ぶときは、次を確認しましょう。
- 滑りにくい靴底
- 脱ぎ履きしやすい
- 足に合うサイズ
- 長時間履いても圧迫感が少ない
- 汚れを拭き取りやすい
- 職場の規定に合う色・形
デザインだけで選ばず、自分の足に合うかどうかを優先しましょう。
クロックスサンダルは履きやすいですが、足の負担が大きくなるのでできれば靴を選びましょう。
関連記事:
「介護シューズの選び方|疲れにくく滑りにくい靴を選ぶポイント」
夜勤で本当に役立つ持ち物リスト
夜勤では、日勤用の持ち物に加えて、休憩や温度調整のためのアイテムがあると助かります。
1. 軽く食べられる夜食
夜勤中は、まとまった食事を取る時間がないこともあります。
おにぎり、パン、ナッツ類、ゼリー飲料など、短時間で食べやすいものを用意しておくと安心です。
選ぶポイントは、以下のとおりです。
- 片手でも食べやすい
- においが強すぎない
- こぼれにくい
- 休憩時間に食べ切れる
- 常温でも置きやすい
休憩室のルールや衛生管理に従い、食べ物を居室やケアスペースに持ち込まないようにしましょう。
2. 温度調整できる羽織り
夜勤は、休憩室が寒かったり、フロアの温度と合わなかったりすることがあります。
薄手のカーディガンやパーカーなど、さっと羽織れるものがあると便利です。ただし、介助中に袖が引っかかるような服や、だぶついた服は避けましょう。
3. 替えの靴下
夜勤は勤務時間が長く、汗や冷えで足が不快になりやすいです。
替えの靴下が1足あるだけで、休憩後に気分を切り替えやすくなります。予備のマスクや小さなタオルも一緒に入れておくと安心です。
4. 歯ブラシ・洗顔用品
夜勤の休憩後や明け方に、顔を洗ったり歯を磨いたりすると、気持ちを切り替えやすくなります。
最低限のセットを小さなポーチにまとめておくと、夜勤のたびに準備する手間を減らせます。
5. 充電器・モバイルバッテリー
勤務中のスマホ利用は施設のルールに従う必要がありますが、休憩中や退勤後に連絡・地図・交通機関の確認が必要になることもあります。
充電器やモバイルバッテリーを持つ場合は、ロッカーや指定場所で管理しましょう。ケアスペースでの充電や、施設の電源の無断使用は避けてください。
6. 休憩用のアイマスク・耳栓
休憩室で仮眠を取る職場では、アイマスクや耳栓が役立つ場合があります。
ただし、使用できるのは正式な休憩時間だけです。呼び出しや緊急対応に備える必要がある職場では、施設のルールを優先してください。
日勤で役立つ持ち物リスト
日勤は夜勤より短い勤務でも、入浴介助や送迎、レクリエーションなどで忙しくなりやすい働き方です。
1. タオルまたはハンカチ
手洗い後、汗をかいたとき、急な汚れに対応したいときに役立ちます。
厚手すぎるタオルはポケットがかさばるため、小さめで乾きやすいものがおすすめです。
2. 替えのマスク
マスクが必要な職場では、予備を数枚持っておくと安心です。
汗や湿気で不快になったとき、汚れてしまったときにも交換できます。施設から支給される場合もあるため、持参が必要か確認しましょう。
3. 日焼け対策グッズ
送迎や訪問介護では、車の乗り降りや屋外への移動があります。
帽子、アームカバー、日焼け止めなどを使う場合は、業務に支障がないこと、香りが強くないことを意識しましょう。
4. 送迎がある人は運転に必要な物
デイサービスなどで送迎を担当する場合は、運転免許証、眼鏡、必要書類などを忘れないようにしましょう。
送迎は利用者さんの安全に関わるため、朝の準備時に必ず確認する習慣をつけることが大切です。
介護職におすすめの便利グッズ5選
ここでは、仕事を少し楽にする便利グッズを紹介します。
1. 多色ボールペン
記録や申し送りで色分けが必要な職場なら、多色ボールペンが役立ちます。
ただし、太すぎるペンはポケットに入れにくいため、持ちやすさも確認しましょう。
2. クリップ付きペンケース
ポケットの中でペンが横になったり、落ちたりするのを防ぎやすいアイテムです。
ペンを何本も持ち歩く人は、ユニフォームのポケットに収まる薄型タイプを選ぶと便利です。
3. 小さめの防水ポーチ
ロッカー内で、充電器、衛生用品、替えのマスクなどをまとめるのに便利です。
濡れた物と一緒にしない、定期的に中を整理するなど、清潔に使いましょう。
4. 速乾性のあるインナー・靴下
汗をかきやすい人は、速乾性のあるインナーや靴下を選ぶと、勤務中の不快感を減らしやすくなります。
職場の制服規定に合うか確認したうえで取り入れましょう。
5. 足に合った介護シューズ
便利グッズのなかでも、毎日使う介護シューズは優先度が高いアイテムです。
疲れやすい、靴擦れする、滑りやすいと感じるなら、買い替えを検討する価値があります。
持ち物を選ぶときの注意点
個人情報を持ち出さない
メモ帳、スマホ、写真などに、利用者さんの氏名やケア内容を残さないようにしましょう。
記録は必ず施設で定められた方法で扱い、持ち帰らないことが基本です。
香りの強い物は避ける
香水や香りの強い柔軟剤、ハンドクリームなどは、利用者さんが不快に感じたり、体調に影響したりする可能性があります。
ケア用品を使うなら、無香料または香りが控えめなものを選ぶと安心です。
アクセサリーは施設ルールを確認する
指輪、ネックレス、腕時計、ピアスなどは、衛生面や事故防止のために禁止・制限されている場合があります。
自分で判断せず、施設の規定に従いましょう。
持ち物を増やしすぎない
便利だからと持ち物を増やしすぎると、ポケットが重くなり、介助中に落としたり邪魔になったりします。
毎日使う物だけを仕事用ポーチに入れ、予備はロッカーに置くとすっきりします。
そのまま使える介護職の持ち物チェックリスト
基本の持ち物
- ボールペン
- 予備のペン
- 小さなメモ帳
- 腕時計または許可された時計
- 名札・印鑑
- 仕事用ポーチ
- 飲み物
- 財布・スマホ
- 介護シューズ
夜勤の追加持ち物
- 夜食・軽食
- 替えの靴下
- 薄手の羽織り
- 歯ブラシ・洗顔用品
- 充電器・モバイルバッテリー
- タオル
- 休憩用アイマスク・耳栓
- 予備のマスク
日勤の追加持ち物
- タオル・ハンカチ
- 予備のマスク
- 送迎に必要な物
- 日焼け対策グッズ
- 替えのインナーや靴下
よくある質問
Q. 介護職は腕時計を付けてもいいですか?
施設のルールによります。衛生面や利用者さんの皮膚を傷つけないために、腕時計を禁止・制限している職場もあります。
入職時に確認し、許可されている形の時計を選びましょう。
Q. 夜勤に持っていく夜食は何がいいですか?
短時間で食べやすく、においが強すぎず、こぼれにくいものがおすすめです。
ただし、職場の休憩ルールや保存方法を優先してください。
Q. 介護職にとって一番大切な持ち物は何ですか?
人によって違いますが、毎日使う物なら、足に合った介護シューズ、書きやすいペン、飲み物を優先すると働きやすくなります。
夜勤がある人は、休憩中に体を休めるための軽食や温度調整用の羽織りも役立ちます。
まとめ:持ち物を整えると、介護の仕事は少し楽になる
介護職の持ち物は、仕事を完璧にするための特別な道具ではありません。
必要な物をすぐに取り出せること、休憩中に体を整えられること、足元や服装が自分に合っていること。その小さな準備が、毎日の働きやすさにつながります。
まずは、以下の3つから見直してみましょう。
- 書きやすいペンと小さなメモ帳
- 足に合った介護シューズ
- 夜勤・日勤に合わせた飲み物と軽食
自分に合う持ち物を少しずつ整え、無理なく働ける環境を作っていきましょう。
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