夜勤明けなのに眠れない。生活リズムが崩れて体調が戻らない。家族との時間も取りにくい。
介護職として働くなかで、「夜勤だけはもう辞めたい」と感じている人は多いのではないでしょうか。
ただ、夜勤を辞めると夜勤手当がなくなり、給料が大きく下がるのではないかと不安になりますよね。
結論からいうと、夜勤を辞めても、職場選びと条件の見方を変えれば、収入の下がり幅を抑えることはできます。
大切なのは、単純に「日勤のみの求人」を探すのではなく、基本給・各種手当・賞与・残業・通勤時間まで含めて、生活全体で比較することです。
この記事では、夜勤を辞めたい介護職の方に向けて、給料を大きく下げずに働き方を変える方法を解説します。
結論:夜勤を辞めるなら「夜勤手当の穴」を別の条件で補う
夜勤を辞めると、月数回分の夜勤手当がなくなります。そのため、今と同じ職場で日勤だけに変えると、収入が下がる可能性があります。
しかし、次の条件を組み合わせれば、手取りの差を小さくできることがあります。
- 基本給が高い法人へ転職する
- 処遇改善手当・資格手当が手厚い職場を選ぶ
- 賞与の実績がある職場を選ぶ
- 残業代が適切に支払われる職場を選ぶ
- 通勤時間やガソリン代を減らす
- 介護福祉士などの資格を生かす
- 日勤でも責任者・相談員などの役割を目指す
つまり、夜勤を辞めることは「収入を諦めること」ではありません。
夜勤手当に頼らない給料の作り方へ変えることがポイントです。
介護職が夜勤を辞めたいと感じる主な理由
夜勤がつらいと感じる理由は、人によって違います。
生活リズムが崩れて体調が戻らない
夜勤明けに眠れない、休日も疲れが取れない、食事の時間が不規則になる。この状態が続くと、仕事だけでなく日常生活にも影響が出ます。
特に年齢を重ねるにつれて、以前のように夜勤明けの疲れを回復できなくなることもあります。
少人数での対応に強い負担を感じる
夜勤は職員数が少ないため、急変、転倒、コール対応、排泄介助などが重なると、一人ひとりの負担が大きくなります。
「何かあったら自分だけで対応しなければならない」という緊張感が、夜勤のつらさにつながる場合もあります。
家族との時間を確保しにくい
子育て、親の介護、家事との両立など、家庭の事情が変わると夜勤を続けにくくなります。
夜勤明けは休みのように見えても、実際には疲労回復の時間です。家族と過ごす時間や自分の時間が取れず、働き方を見直したくなるのは自然なことです。
夜勤をしても給料に納得できない
夜勤手当が少ない、残業が多い、業務量に対して収入が見合わないと感じる場合もあります。
身体と精神を削ってまで夜勤を続ける意味があるのか、一度立ち止まって考えることは大切です。
夜勤なし・少なめで働ける介護職の選択肢
夜勤を辞めたい人は、まず施設形態や職種を変える方法を考えましょう。
| 働き方・職場 | 夜勤 | 特徴 |
| デイサービス | 原則なし | 日勤中心。レクリエーションや送迎がある |
| 通所リハビリ | 原則なし | リハビリ職との連携が多い |
| 訪問介護 | 原則なし | 訪問時間に合わせた勤務。移動がある |
| 入浴特化型デイ | 原則なし | 入浴介助が中心で、身体負担は確認が必要 |
| 有料老人ホーム | 職場による | 日勤限定求人や早番・遅番中心の求人がある |
| 特別養護老人ホーム | 職場による | 日勤常勤・夜勤なし求人がある場合もある |
| 生活相談員 | 原則なし | 資格・経験条件を確認。連絡調整業務が中心 |
| 福祉用具専門相談員 | 原則なし | 介護経験を生かしやすい。営業要素もある |
| 介護事務・施設事務 | 原則なし | 直接介助が少なく、事務スキルが必要 |
「日勤のみ」と書かれていても、早番・遅番、オンコール、送迎の有無は職場ごとに異なります。
応募前に、以下を確認してください。
- 夜勤は本当にないか
- 月の残業時間はどのくらいか
- 早番・遅番の開始時間と終了時間
- 送迎業務の有無
- 休憩を取れる体制か
- 急な欠勤時の対応
- 日勤職員の人数
給料を大きく下げないための5つの方法
1. 月給ではなく「年収」で比較する
夜勤ありの今の給料と、夜勤なしの求人を比べるときは、月給だけで判断しないようにしましょう。
比較したい項目は以下です。
- 基本給
- 処遇改善手当
- 資格手当
- 役職手当
- 住宅手当・扶養手当
- 賞与の支給実績
- 残業代
- 交通費
- 年間休日
月給が少し低く見えても、賞与や手当、休日数を含めると条件がよい場合があります。
反対に、「月給が高い」と感じても、固定残業代が含まれている、賞与がない、手当が一時的なものなどの場合もあります。求人票だけでは分からない点は、面接で確認しましょう。
2. 介護福祉士の資格手当を生かす
介護福祉士を持っている場合は、資格手当の金額と、資格者をどのように評価しているかを確認しましょう。
同じ資格でも、法人によって手当や昇給の仕組みは異なります。
また、資格を生かして次のような役割を目指せる場合もあります。
- ユニットリーダー
- サービス提供責任者
- 生活相談員
- 訪問介護の責任者
- ケアマネジャー
夜勤手当を減らす代わりに、経験や資格に対する評価がある職場を選ぶことが重要です。
3. 処遇改善手当の支給方法を確認する
介護職の給与を見るときは、処遇改善手当が毎月の給与に含まれているのか、賞与時にまとめて支給されるのかを確認しましょう。
確認したい質問は、次のとおりです。
- 処遇改善手当は毎月いくら支給されるか
- 賞与に含まれるのか
- 試用期間中も支給されるか
- 今後も継続する見込みか
- 夜勤なしの場合に金額は変わるか
給料の内訳を曖昧にしたまま入職すると、「思ったより手取りが少ない」と後悔しやすくなります。
4. 通勤時間と出費も含めて考える
夜勤を辞めて近い職場へ移ると、収入が少し下がっても生活が楽になることがあります。
たとえば、通勤時間が片道30分短くなれば、月に何時間もの余裕が生まれます。ガソリン代や車の維持費が下がることもあります。
夜勤明けの疲労や事故の不安が減り、家族との時間や副業・資格勉強の時間を確保しやすくなる点も、働き方を変える大きなメリットです。
5. 日勤で評価される役割を目指す
夜勤なしで収入を上げたい場合は、直接介助だけでなく、調整や専門性が必要な役割に目を向けるのも方法です。
たとえば、生活相談員、サービス提供責任者、ケアマネジャー、福祉用具専門相談員などは、夜勤中心の働き方から移る選択肢になります。
ただし、責任や対人調整の負担が増える仕事もあります。「夜勤がないから楽」とは限らないため、仕事内容をよく確認しましょう。
夜勤を辞める前に、今の職場で確認したいこと
転職だけでなく、今の職場で夜勤回数を減らせる可能性もあります。
まずは、上司や管理者に以下を相談できるか考えてみましょう。
- 夜勤回数を月数回に減らせないか
- 一時的に日勤中心へ変更できないか
- 配置転換が可能か
- 短時間勤務やパート勤務に変えられないか
- 体調面の配慮を受けられないか
人間関係や職場環境に問題がなく、夜勤だけが負担なら、働き方の変更で解決できることがあります。
ただし、相談しても改善されない、無理な夜勤を強いられる、心身の不調が続く場合は、転職を前向きに検討しましょう。
転職で失敗しないための求人チェックリスト
夜勤なしの求人を探すときは、次の項目を比較してください。
- 基本給はいくらか
- 夜勤なしでも生活できる手取りか
- 資格手当・処遇改善手当があるか
- 賞与の実績はあるか
- 年間休日は何日か
- 残業代は別途支給されるか
- 早番・遅番・オンコールはあるか
- 送迎業務はあるか
- 有給休暇を取りやすいか
- 職員数と人員配置に無理がないか
- 施設見学ができるか
特に大切なのは、「夜勤なし」の代わりに残業や早番・遅番が極端に多くないかです。
面接では、「日勤職員の1日の流れ」「平均残業時間」「急な欠勤が出たときの体制」を聞くと、実際の働きやすさをイメージしやすくなります。
夜勤を辞めると後悔する人・しない人
夜勤を辞めても後悔しにくい人
- 夜勤で体調や生活リズムが崩れている人
- 家族との時間を優先したい人
- 夜勤の緊張や少人数対応が大きなストレスの人
- 資格や経験を生かして日勤職に移りたい人
- 収入よりも休日・健康・生活の安定を優先したい人
夜勤を辞める前に慎重に考えたい人
- 夜勤手当が生活費の大きな部分を占めている人
- 転職後の年収や賞与を確認していない人
- 日勤の人間関係や業務内容を十分に調べていない人
- 「夜勤さえなければ今の職場に満足できる」人
後悔を減らすには、退職を急ぐ前に、今の給与明細と転職先の条件を並べて比べることが大切です。
よくある質問
Q. 夜勤なしの介護職は給料がかなり下がりますか?
夜勤手当がなくなる分、月収が下がることはあります。ただし、基本給、処遇改善手当、賞与、資格手当、通勤費などを含めて比較すると、差が小さい場合もあります。
まずは今の年収と、候補求人の想定年収を比べましょう。
Q. 夜勤を辞める理由は何と伝えればいいですか?
「体調や生活リズムを整え、日勤中心で長く働き続けたいと考えたため」のように、前向きに伝えるのがおすすめです。
前職への不満だけを強く伝えるより、今後どのように働きたいかを伝えるほうが、面接でも印象がよくなります。
Q. 夜勤なしならデイサービスが一番おすすめですか?
デイサービスは夜勤なしの代表的な選択肢ですが、送迎、入浴介助、レクリエーションなどがあるため、すべての人に合うわけではありません。
身体負担を減らしたいのか、利用者さんと深く関わりたいのか、土日休みを優先したいのかによって、向いている職場は変わります。
まとめ:夜勤を辞めることは、介護職を諦めることではない
夜勤がつらくて辞めたいと感じるなら、それは今の働き方を見直すサインかもしれません。
夜勤なしになると手当は減りますが、基本給、資格手当、賞与、休日、通勤時間まで含めて選べば、収入と生活のバランスを整えることはできます。
無理をして夜勤を続け、心身を壊してしまっては長く働けません。
まずは今の給与明細を見ながら、「夜勤手当がいくらか」「夜勤なしならどの条件を優先するか」を整理してみましょう。自分に合う働き方を選ぶことが、介護職を長く続けるための第一歩です。
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